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11.10.12

アリーのエチオピアウルルン滞在記♫ ~現役jaih-s運営委員が海を越え、Global Healthの今を伝える~ 第7回 ~part1~



jaih-sブログをご覧の皆さま。
こんにちは。
第七回の今回は現在エチオピアで活動している青年海外協力隊(JOCV)の方々にインタビューさせて頂きました!エチオピアに来てお会いしたJOCVは30名以上。せっかく国際協力の世界で働いている彼らがいるのだから、彼らの活動を知りたい!と思い、今回のインタビュー企画を実施致しました。職種は、体育教師、理数科教師、村落開発普及員(現在コミュニティー開発)などなど・・
第7回ブログは職種ごとに分けてお届け致します!

さてpart1の今回は私と同じ街(Mer’Awi)に住む体育隊員をご紹介致します。
楽しんで御覧ください!


1      名前:森本大樹   


2      職種:体育 任地:アムハラ州メラウイ

3      協力隊に志望した理由 
人生を大きく変える2人との出会いまで、私はボランティアはおろか海外にもまったく興味がありませんでした。当時日本の小学校で講師をしていた私はALT(Assistant Language Teacher)として働くアメリカ人男性と出会い、彼の、楽しそうに児童と触れ合う表情を見て、「逆パターンってのもありだな!」とひらめいてしまいました。そんな時期に自分の知人の一人が協力隊OBであるという事実を知り、話しているうちに、気持ちは完全に協力隊になっていたのが2年前の私です。

4      エチオピアでの生活について
協力隊を志望してからの生活は、妄想妄想の毎日でした。海外経験の無い私にとって、初の外国、それも長期滞在。華やかな妄想は膨らむばかりでした。しかしその華やかな妄想も、合格を境に暗いものへと変わっていきました。アフリカ
私は南米派遣を希望しており、勝手に南米に行くものと思っていました。変な病気になる。水とかない。電気もない。人は黒くて野蛮。槍とか持ってそう。そんな勝手な思い込みだけで拒否していたアフリカ、その中でも貧困中の貧困国エチオピア。来てみたらなんて事ない。首都アジスアベバはわりと都会だし。任地メラウイは田舎町で、水は週2しか出ない、停電も当たり前、エチオピア料理以外を出すレストランはなし。ですが住めば都。人は素朴でみんな親切。気軽な挨拶と笑い声の絶えないメラウイはいつの間にかエチオピアで一番落ち着けるホームタウンになっていました。


5      どのような活動をしているか
任地メラウイにあるプレパラトリースクールで体育の授業を担当しています。(エチオピアは日本の学年配置小6・中3・高3年制と違い、822年制を採用しています。プレパラトリーは最後の2年、日本の高23年に相当します。)1クラス約50人、男女混合で行われる授業は週1コマのみ。その上1コマ40(着替え移動込み)と絶望的に時間が足りず授業を進めようにもなかなか思い通りに進みません。その中で一番伝えたい事を簡潔に伝えられるように準備する、授業内では体育の楽しさ、体育でも考える事の重要性を体感させるのが私の活動です。

6      やりがい 
ここでの教科としての体育のポジションは、あってもなくてもいいもの。運動の好きな子にとっては休憩時間のレクリエーション。嫌いな子にとっては無駄以外の何物でもないといった感じ。これをどう「考える体育」、「教科としての体育」という意識に持っていくか。いかに運動神経のいい生徒のプライドを折り反骨心を沸き立たせ私の出す課題に真剣に取り組ませるか。運動嫌いの子に、考えたら出来るようになる運動の理論を伝え試させ成功の喜びを味わわせられるか。そして生徒の笑顔と満足そうな表情を勝ち取るのが私のやりがいです。

7      葛藤
私は私がいいなと思う指導を、いいなと思うやり方で、いいなと思う言葉で伝えていく。しかし生徒には全然入っていかない。それは授業時間数が少なすぎるから、私のやり方が悪かったのか、考えれば思いつく原因はたくさん出てくるが、一番の葛藤は、「エチオピア人が考えたエチオピア人に取って一番良いものを私(日本人)がかき乱してしまっているのではないか」というものである。良いようにやって来たエチオピア人にちょっと外国人が来てガチャガチャ言ってもただの邪魔なんじゃないかと考えることがある。これは私の国際協力感の怖いと思う部分でもある。

8      国際協力についての考え 
志望理由でも書いたように私は元々海外にもボランティアにもまったく興味ありませんでした。エチオピアに派遣されて初めて世に言う国際協力について考えましたし、今でも国際協力ってなんだろう、意味ってあんのかなと考えさせられます。何たるかも何をすべきかもよくわかってないと思います。私は物事をかなりネガティブに考えるタイプなので、国際協力についての考え方もかなり暗いです。
日本人から見たら改善すべき点なんか意識しなくても見えて来ます。非効率や無駄のオンパレードです。でも彼らはそれを気に入って、信じてやっている事が多いと感じます。いいならそれでいいんじゃないか、そこに口を挟んでわずらわしく思われるのが協力なのかと考えたらこれもここでの活動においての葛藤の一つです。
ま、もちろんそう考えながらもここで続けていられているのは、喜んでもらえて感謝までしてもらえて、自分自身ここで暮らしていて嬉しい事がたくさんあるからですけどね。

9      国際保健(学校保健)について
私の配属先で保健についての指導は皆無です。それどころかエチオピアでは手で食事するにもかかわらず小学校で手洗いの指導等もありませんし、道に転がってる子どもたちは常にきったないです。何とか出来ないかなとは思いますが、そんな心配をよそに子どもたちは元気です。

10   国際協力を目指す人へのメッセージ
国際協力には悲しい事も辛い事もたっくさんあります。自分の無力さを痛感するばかりの毎日です。それでも、目の前に広がる現実に立ち向かって何かをした時に見れる発展途上国の人々の笑顔は最高です。耐えられる人は頑張ってみて下さい。

11ご自由に一言
読んでいただきありがとうございました。何かありましたらご遠慮なくコメントくださーい!


いかがでしたでしょうか。
保健医療分野に興味がある学生にとっても、体育という科目がいかに保健とつながっているか、体育を通して多くの事が伝えられること、感じれられたのではないでしょうか。
では、次回もお楽しみに!

~おまけコーナー~
911日はエチオピアの新年でした。大家さんの家では前日より鶏を殺して、ドロワット(鶏の辛シチュー煮)を用意し、当日は朝からバグ(羊)を殺して、お祝いをしました。
日本ではパック売りで売られていて、屠殺現場を目撃することもないですが、目の前で見ると、「食べ物は粗末にしない」「命に感謝する」ということを再認識します。
日本語の「いただきます」という言葉は色んな意味が込められていて、本当に日本人の心って素晴らしいなと感じました。  

ドロワットを作ってる大家さん

バグが解体された後

バグの辛シチュー煮!


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